自動車免許をもってない人間を小馬鹿にする奴がいる。じどうしゃ免許をもっている人間は次に挙げるような優越感をもっていると思われる。第一に自動車という製品が一部のレースマニアや高額所得者だけのモノであった時代の名残、つまり、自動車をもっている、のれる人間に対する羨望から、今でも自動車をもっている、あるいは乗れることに一種の誇りをもっていると思われる。第二に、文明の利器、高度な文明のある種象徴ともいえる自動車という、大きな機械を操れる誇り。第三に、自動車に乗って、どこでも遠くまで行けるという便利さを享受している人間と、徒歩と交通機関を利用してしか遠くにいけない人間に対する侮蔑、軽蔑、優越感。これらはあくまで想像である。
